塾のあったところ

明治橋、武田人形店の角を東に入る。
ほどなく暗い路地の左手にお好み焼き屋さんがあった。
この独特の崩し字がよめなくて「おぬやき」と読んでしまっていたのが、懐かしい。
ここには一度も入っていない。
そう言えば、お好み焼き屋というのは子供にとって、ある意味縄張りのようなものだった。

その先を右手(南)に折れると左手にそろばん塾、右手に習字の塾があった。
そろばん塾の長屋のような茶褐色の長い二階建ては、今でもそのまま残っている。
ボクはどちらにも通っていた経験があるが、どちらも長続きしなかった。

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特にそろばん塾はまったくだめ。
確か5級から始めて、それ以上にはぜんぜん進めなかった。
同級生の石本さんという女の子は、そのときすでに2級だったと記憶する。
2級には暗算という、とてもボクには届かない世界があったと記憶する。
石本さん、すごいなー、とただただ素直に驚いていたのだったなー。
あっという間にそろばん塾をやめて、すぐに習字の塾に通ったと記憶する。

画像の階段を上ると習字の塾。
今は建物すらなく、そう言えば、この路地全体が明るくなった。
それでいて昼間なのに生活の臭い、人の気配がなく、なんだかさびしい空間となっている。

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ここには小学生のボクから見て、かなりのおじいさんに思えた先生がいた。
二階建ての、二階が塾。
階段を上ると、ぷーーんと墨汁の匂いがした。
手本を見て、字を書く、それに先生が赤い色でなぞって直してくれる。
先生の前には円筒形の湯飲み、たぶん煙草の臭いがしていたような。
「元気よく書きなさい」
という意味合いのことを言われた記憶があるが、それ以上はあまり覚えていない。
ほどなくここも通うのがイヤになってやめてしまった。

まことに子供の頃からダメな私であった。


この記事へのコメント

  • ななに

    ワシは5年生の時に3級まで進んだんぞ!!
    ごっついじゃろ~
    そろばん塾は、検定のあと先生ぇが江川の遊園地へ連れてってくれるきん行っきょったようなもんじゃ^^
    2級の検定は2~3べんすべったでわ・・・
    2010年05月06日 22:18
  • ぼうずコンニャク

    5年生で3級はおそるべし。
    あんたはだれじゃ、聞くだけ野暮だな!
    2010年05月06日 22:26

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